本好きの下剋上 1期 [4/5点]
・異世界知識を用いるが無双せず、地道にコツコツ積み上げていくのが高評価
・異世界における重要な「魔力」の存在が中盤まで伏せられているのも評価が高い。
以下はネタバレ&全話あらすじ
本好きの女子大生、本須 麗乃は不幸にも本の下敷きとなって死んでしまい、異世界でマインとして転生する。「本さえあればどんな世界でも生きていける!」という一心であったが、印刷技術のないこのせかいでは本は非常に高価であることが分かる。
この世界では羊皮紙でさえ父の給料1ヶ月分に相当する高価な代物。マインは自分でパピルス擬きを作成する作戦を立てる。また石板(黒板)を入手し文字の習得に励むのであった。
パピルスの作成に取り掛かったマインだが、パピルスの作成には膨大な時間がかかることが分かり、粘土板で本を作成することに。
森へ行き粘土板の作成を始めたいマインだが、病弱の彼女の体力がつくまで森へ行くのは禁止された。マインはオットーの下で文字を習いながら徐々に体力をつけていく。そしてついに、ルッツ達の力を借りながら粘土板の原型を作成。後は焼き上げるだけ!というところで、粘土板は釜の中で爆発してしまうのだった。
木簡を作る作戦にしたマインとそれに協力するルッツ。しかし完成した木簡は母に薪と間違えられて燃やされてしまう。感情が昂ったマインは何やら不思議なオーラに包まれ(目の色も変化)熱を出して寝込んでしまう。
マインとルッツは紙を売る商人見習いとして働くことに。2人で協力して紙を作るための道具作成に取り掛かる。マインの虚弱体質が身食いという病気のせいではないかと疑惑が...
商人のベンノに簡易シャンプーの権利を買ってもらうことに。その報酬として紙作りの材料費・道具代などを得ることを契約。この世界は貴族が魔法を使うことのできる世界であることが発覚。マインの罹っている「身食い」とは、魔力を持って生まれた平民の子どもに発症する病気であり、体内の魔力を放出する魔道具があれば助かるが、なければ7歳の洗礼式の前に死んでしまう。また、ルッツにマインが本当にマインなのか怪しまれてしまう。
遂に紙を完成させたマイン。しかしルッツにマインの正体を明かすよう迫られる。マインはルッツに本来のマインは恐らく熱で死んだこと、自分は別の世界から来た人間であることを告げる。ルッツは困惑していたが、最終的には今のマインを受け入れる決心をした。
商人ギルドで商人見習いの登録を済ませたマインとルッツ。そしてギルド長の孫娘フリーダへの髪飾り作成を依頼される。フリーダも身食いであり、身食いは治すことの出来ない病気だと明かされる。身食いは好きなことに打ち込んでいる時は無症状だが、大きな挫折を味わうと発症する奇病。
紙と花飾りで着々とお金を稼ぐマインとルッツ。しかし身食いはマインの身体をさらに蝕んでいく。そしてマインは突然倒れてしまった。
フリーダの持っていた魔道具を使い身食いから生還したマイン。しかし遅くとも1年後には再発が確実。魔道具を使用するしか生きる道はないが、魔道具は貴族だけのものであり、平民が入手するのは不可能に近い。マインは自身の病気を家族に打ち明ける。
洗礼式に向かったマイン。そこには何と夢にまで図書室があった。図書室に入るには巫女になる必要があると知ったマインは巫女見習いになることを決心する。
巫女は平民だと孤児がなるものであり、給料も出ず家族と別れて暮らさねばならない。マインは巫女見習いの話を断りに行ったところ、身食いであることで神官長に呼び止められる。神殿は魔力を必要としており、身食いのマインを欲していた。
一悶着ありながらも、貴族と同じ青色巫女見習いとして通いで神殿に勤めることになった。